主にスパイラル式熱交換器を取り扱う熱交換器メーカー「クロセ」について調査し、まとめました。
スパイラル形状を利用した熱交換器「スパイラル式熱交換器」は、流体が渦巻流を描くのが特徴です。
クロセのスパイラル式熱交換器では、1型・2型・3型の3つのタイプの設備を用意し、それぞれが異なる方向へと流体を流し、特徴的な性質を発揮しています。
例えば、1型では渦巻流のみが生じるため、完全な向流を実現。熱回収における効率化を図れます。また2型は、渦巻流と軸方向流を組み合わせることで流路の間隔を制限。流路同士を近づけることにより、加熱・冷却性能を高めています。
スパイラル式熱交換器は、多管式熱交換器と比較して乱流が起こりやすいというのが特徴です。そのため、伝熱性能に優れています。
さらに、用途ごとに流路間隔を適切にカスタマイズできるので、圧力損失や温度条件等に配慮した設計が可能です。つまり、高温・低温に関わらず効率的な流動状態を実現できます。
公式サイトに記載ありませんでした。
蒸留設備や廃棄回収、ベントコンデンサーなどに活用されている熱交換器です。法規を遵守し製造されているため、安心感の高い強度・耐震性を誇ります。
クロセは、熱交換器に関する多彩なノウハウと豊富な実績のある会社で、設計力に自信を持っているのが特徴です。
シェル&チューブ式熱交換器とスパイラル式熱交換器の比較検討にも積極的に関わっており、企業の悩みやニーズを的確に捉えた提案を行っています。
熱交換器のタイプ別に「サイズ」「設置しやすさ」「性能」「整備しやすさ」の観点で比較。どのタイプが貴社の問題解決に最適なのか、表で見比べてみてください。
2021年4月調査
1935年に設立した、老舗の熱交換器メーカーです。長年培ってきたノウハウを基に、コンパクトかつハイクオリティなスパイラル式熱交換器を筆頭に、ユーザーニーズを加味した熱交換器を提案してきました。
商品説明会やセミナーなどを開催し、熱交換器に対する不安や疑問を積極的に解消しているのも特徴のひとつ。基礎的な知識や性能計算などを講演しています。
熱交換器の導入を、不安なく行って欲しいという思いがあるのでしょう。上記したようにセミナーを開催したり、実機を導入する前にテスト器を貸し出したりしています。
このテスト器では、スパイラル式熱交換器のメリットを感じることが可能です。独特の構造を持つスパイラル式だからこそ、他熱交換器で感じていたメンテナンスやコスト面での不満を解決できるかもしれません。